古い教科書は、学年が終わった日には捨てません。学校で次年度も使う本、返却する本、本人が残したい本。この三つを先に抜きます。
それから、残った本の行き先を決めます。
- 復習や受験で使うなら、期限を書いて保管
- 売りたいなら、箱へ入れる前に店の対象品を確認
- 譲る・寄付するなら、発行者と版、受入条件を確認
- 古紙へ出すなら、自治体の分別と個人情報を確認
三月の本棚では、この順番が入れ替わりがちです。回収日が近いから先に束ねる。名前を見つけて表紙を切る。そのあとで「地図帳は二年でも使います」と分かる。こうなると、束をほどいて探し直すことになります。
目の前に十冊あるなら、まず一冊目の答えを出そうとしないでください。床か机へ、六つの小さな場所を作ります。「使う」「返す」「本人へ聞く」「売る・譲る候補」「古紙候補」「分からない」。表紙を見て、どこかへ置くだけです。
地図帳は学校へ。記名の処理と分別は自治体へ。問題集の買取は利用したい店へ。似た本でも、答えを持っている相手が違います。
迷った本を捨てる山へ入れず、「誰に何を聞くか」を付箋へ書く。ここまでできれば、必要な本を誤って手放す危険を減らせます。
この記事は、小学生・中学生・高校生の教科書を家庭で整理する人向けです。保管、売却、譲渡、寄付、古紙回収を比べながら、途中で作業を止める基準まで順に確認します。
この記事で分かること
- 学校へ確認する本と、家庭で判断できる本の分け方
- 教科書・問題集・ノート・コード類を混ぜない理由
- 売却、譲渡、寄付、古紙回収へ進む順番
- 氏名、学校名、成績、コードの見落としを減らす方法
- 重い本を無理なく束ね、回収場所へ出す方法
- 紙袋を一つだけ用意すると、途中で夕食の時間になっても困らない
- 最初の15分は、捨て方を決めずに六つの場所へ分ける
- 連絡アプリを開く前に、表紙を三枚撮る
- 学校確認が済んだ本を、横一列に四種類へ分ける
- 土曜の午前に始めても、その日に回収場所まで運ばなくてよい
- 回収日の前日は、行き先が決まった本だけを見る
- 家の状況が違えば、先に止める本も変わる
- 一日に一箱ずつなら、箱の役割を変えない
- 玄関へ移す前、声に出して三つだけ確かめる
- 買取店のページを開いたら、最初に「送れない物」を見る
- 知人へ渡す本は、教科名より表紙を見てもらう
- 写真を撮ったあと、本より先に画像を点検する
- 寄付の箱にふたをするのは、受入れの返事が届いてから
- 自治体の品目検索で見つからなければ、言葉を二回変える
- 古紙へ入れる本は、閉じたまま名前だけ消さない
- ひもを掛けたら、回収場所を思い浮かべて三歩歩く
- 答えが出ない一冊は、確認先だけ書いて戻す
- 最後に残りやすい疑問
- まとめ|最初に三種類の本を抜けば、残りが動く
- 参考にした公式情報
紙袋を一つだけ用意すると、途中で夕食の時間になっても困らない
作業を始める前に、空の紙袋を一つ置きます。これは捨てる本の袋ではありません。答えが出なかった本の袋です。
表には、大きく「確認待ち」。その下に、三行だけ空けます。
学校へ:地図帳、理科資料集
本人へ:美術、作文ファイル
調べる:英語ワークの買取
夕食の支度、外出、電話。途中で止める理由は急に入ります。そのとき、迷った本が床に散らばっていると、翌日にまた最初から見直すことになります。
質問の付いた本だけを紙袋へ。継続使用が決まった本は棚へ。手放す候補は机の右側へ。ここまで戻してから終えます。
翌日、紙袋の表を見れば、連絡先から始められます。本を全部出し直す必要はありません。
付箋が取れそうなら、袋の表にも書く
光沢のある表紙では、付箋がはがれることがあります。付箋には「学校1」「学校2」と番号を書き、袋の表へ「1 地図帳・来年も使用?」「2 理科資料集・貸与?」と写します。
本へ直接ペンで書かず、袋側へ残します。返却品だった場合も、本を傷めません。
保留の本を、古紙の束へ戻さない
部屋を片づけるために、保留の紙袋を古紙の隣へ置きたくなります。ところが回収日の朝、家族が同じ不要品だと思って一緒に運ぶかもしれません。
確認待ちは本棚の近く。古紙回収は玄関側。置く場所も分けます。
「何を捨てるか」より先に、「まだ捨てない本がどれか」を見えるようにする。これだけで、年度末の取り違えを防ぎやすくなります。
最初の15分は、捨て方を決めずに六つの場所へ分ける
一冊手に取るたびに「売れるかな」「何ごみかな」と調べ始めると、数冊で作業が止まります。まず床や机へ紙を六枚置き、それぞれに次の言葉を書きます。
- 来年度も使う
- 学校へ返す
- 本人へ聞く
- 売る・譲る候補
- 古紙回収候補
- 分からない
この段階では買取価格も自治体の分別も調べません。表紙と学校からの案内を見て、置く場所を決めるだけです。
例えば、次年度も使うと書かれた数学の資料集は「来年度も使う」へ。使用終了が分かっている名前入りの国語は、すぐ回収用の束にせず「古紙回収候補」へ置きます。名前をどう処理するかは、全体を分けたあとで確認します。
美術の資料集を本人が残したがっていたなら「本人へ聞く」へ。学校名のシールがあり、家庭の所有物か分からない本は「分からない」へ置きます。ここで表紙を切ったり、名前を黒く塗ったりしないでください。
最初の15分で決めるのは最終的な処分方法ではなく、次に誰へ何を確認するかです。
一冊で迷ったら、答えを出そうとせず、付箋へ質問を書きます。「地図帳・来年も使う?」「英語ワーク・別冊解答なし」「理科・学校の物か不明」のような短いメモで十分です。学校へ尋ねる本が複数あっても、質問が付いていれば一度に確認できます。
兄弟姉妹の教材が混ざっている家庭では、先に持ち主ごとの山を作ります。名前がなく分からない本は、教科や発行者だけで持ち主を決めず、小さな「持ち主不明」の山へ。全員がそろってから表紙を見てもらいます。
古紙の回収日が翌日でも、確認待ちの本は出しません。紙袋へ入れ、外側へ「学校確認後」「四月の持ち物確認後」と書いておけば、ただ放置する箱にはなりません。確認できた分だけ出し、残りは次回へ回します。
連絡アプリを開く前に、表紙を三枚撮る
確認待ちの袋から、地図帳、理科資料集、英語カードを出します。机へ重ねず、横に並べます。
学校へ聞きたいのは、この三つ。
地図帳――二年でも使いますか。
理科資料集――家庭の物ですか、返却品ですか。
英語カード――返す必要がありますか。
教科名だけで分かりにくければ、表紙の写真を添えます。氏名や学校外へ出してはいけないコードが写っていないかを見てから送ります。
「古い本は全部捨ててよいですか」と一度に聞くより、学校側も答えやすくなります。返事が来たら、付箋へそのまま書き足します。
地図帳は来年度も使用。棚へ戻す。理科資料集は貸与品。返却袋へ。英語カードは家庭で処分。名前とコードを確認する山へ。
一冊動かすたびに、袋の表のメモも消します。最後に何も残らなければ、学校確認は終わりです。
新学期の案内がまだなら、袋を閉じて「四月の持ち物一覧が来たら開く」と書きます。回収日の都合で、答えのない本まで古紙へ移しません。

学校確認が済んだ本を、横一列に四種類へ分ける
左から、教科書。問題集と資料集。ノートとテスト。カードと別冊。
この四列です。
きれいに積み直す必要はありません。一冊ずつ左から右へ動かし、次に見る場所をそろえます。
教科書は、表紙の発行者と版、上下巻。地域や学校で採択が異なり、改訂もあります。下の子が使う予定でも、学校で同じ本になるとは限りません。残すなら「授業用の予備」ではなく、「家庭で復習する資料」と考えます。
問題集は、別冊解答、書き込み、発行年。消しゴムを持つのはまだ先です。買取店が学校教材を扱わないなら、書き込みを消しても査定候補にはなりません。
ノートとテストは、名前の山へ移します。氏名のほか、学級、出席番号、点数、先生のコメント、友人の名前。教科書より情報が多いこともあります。
カードと別冊は、表裏を見ます。ID、パスワード、二次元コード。未使用に見えても、写真へ写したり、他人へそのまま渡したりしません。
残す本には「次に開く日」を付ける
「いつか復習する」は、見直し日を決めにくい言葉です。
「夏休みに分数を復習」「高校入学後に中学英語を確認」「作品として美術だけ保存」。ここまで言えた本は残します。箱の外へ持ち主、学年、開く時期を書きます。
本人が残したい本は、学習用の箱と分けます。箱の大きさを先に決め、その中で選んでもらいます。

四列に分けるのは、見た目を整えるためではありません。次に見る場所と、確認する相手をそろえるためです。
土曜の午前に始めても、その日に回収場所まで運ばなくてよい
午前十時。机の上には教科書、本棚の横には空の紙袋。昼までに全部捨てようとすると、学校の返事も本人の返事も待てません。
そこで、きょうは「分ける日」。外へ出す日は別にします。
十時から十五分。六つの紙を置き、本を移します。
十時十五分から、確認待ちへ付箋。「学校」「本人」「買取店」の三つに分けます。
十時半。継続使用が分かった本を棚へ戻します。空いた棚を拭き、下段にはまだ手を付けません。
十一時。本人が来たら、全部の本ではなく、二つの山だけを見てもらいます。残したい本と、名前やコメントのある本です。
「これ、いる?」だけでは決まりません。
「夏休みに開く?」「作品として残したいのはどれ?」「受験が終わったあとも使う?」
開く場面が決まれば保管。決まらなければ、いったん手放す候補へ。迷う一冊は、本人用の保留へ戻します。
途中で昼になったら
付箋のある本だけを確認待ちの紙袋へ入れます。保管の本は棚へ。手放す候補は机の右側か、別の箱へ。
紙袋の表には、次のように残します。
学校:地図帳の返事待ち
本人:日曜に美術を選ぶ
調べる:数学問題集の買取条件
「あとで」ではなく、次の動作と時期。これがあれば、日曜に本棚を最初から見直さずに済みます。
本棚が三段なら、一段ずつ
一度に全部を床へ出さないようにします。上段を分け、確認待ちへ付箋を付け、使う本を戻す。そこまで終えてから次の段へ。
時間が切れても、残りの段は本棚の中です。部屋いっぱいに本が広がりません。
途中の写真を一枚撮るなら、六つの山と付箋が分かる向きで。氏名や学校名が写っている写真はSNSへ載せず、整理が終わったら不要な物を削除します。
回収日の前日は、行き先が決まった本だけを見る
土曜に分け、学校や本人へ確認し、買取や寄付の条件も読んだ。ここまで終わってから、古紙回収の束を作ります。
確認待ちの袋は開けません。古紙候補だけを机へ出し、名前と挟み紙を確認します。そのあと、自治体の方法に合わせて束ねます。
回収日の朝に判断を始めると、貸与品や保留の本が混ざりやすくなります。前夜までに答えが出なかった本は次回へ。回収日を一度見送っても、必要な本を取り戻す手間より小さく済みます。
一度に終わらせるより、「分ける日」「答えをそろえる日」「外へ出す日」に分ける。教科書が多い家庭ほど、このほうが迷いません。
家の状況が違えば、先に止める本も変わる
同じ二十冊でも、一人分なのか、兄弟姉妹の本が混ざっているのか。来月まで置けるのか、引っ越しが一週間後なのか。使える時間と確認相手が違います。
ここでは、三つの状況で順番を変えます。
一人分で、本人も家にいる
学校確認の袋を作ったあと、本人へ渡すのは「残すか迷う本」だけです。
教科書を全部一冊ずつ見せる必要はありません。保護者が継続使用、貸与品、明らかな不要品を先に分けます。本人には、美術、作文、書き込みの多い資料集など、気持ちの判断が必要な本を見てもらいます。
「取っておく?」ではなく、「次にいつ開く?」「作品として残す?」。答えが決まった本へ、保管期限か目的を書きます。
夕食まで二十分しかないなら、本人確認だけで終えても構いません。古紙の分別まで同じ日に進めなくても、残す本が決まれば次回の山は小さくなります。
兄弟姉妹の本が一つの棚に入っている
教科別より、持ち主別が先です。
表紙裏の名前を見て、上の子、下の子、持ち主不明の三つへ。名前がない本は、発行者や書き込みの癖だけで決めず、不明へ置きます。
全員がそろったとき、不明の表紙を並べて見てもらいます。持ち主が決まったら、本人ごとの「使う」「返す」「手放す候補」へ移します。
下の子へ残す本には、上の子の名前があることを忘れないよう、箱へ「記名あり」と書きます。学校で同じ版を使うとは限らないため、「来年三月に学校の教科書と確認」と見直し時期も付けます。
引っ越しまで一週間しかない
回収日に間に合わせようとして、確認待ちまで捨てないようにします。
一日目。学校へ確認する本をまとめ、その日のうちに連絡します。
二日目。本人が残す本を選びます。売却や寄付は、受付と発送が引っ越し日に間に合う物だけ。返事がない団体へ、見切りで送りません。
三日目以降。古紙回収へ出せる本を、自治体の方法で分けます。通常の収集日が過ぎているなら、自治体へ持込み先や別の出し方があるかを聞きます。
貸与品や継続使用の返事が来ない本は、薄い確認待ちの箱へ入れて新居へ運びます。数冊の保留を運ぶほうが、必要な本を処分して買い直したり、学校へ説明したりするより負担が小さい場合があります。
本人が不在で、数日戻らない
保護者だけで決められるのは、学校の返却品、継続使用が明らかな本、本人が以前から不要と決めていた本までです。
作品、作文、寄せ書き、先生のコメントがある本は、写真で確認してもらうか、戻るまで待ちます。写真を送るときは、友人の名前や学校のコードが写っていないかを見ます。
急がない本は「本人」と書いた袋へ。古紙の近くへ置かず、本棚側に残します。
時間が少ないときほど、処分量を増やすのではなく、確認待ちを小さくまとめる。答えのない本だけ止めれば、残りは予定どおり進められます。
一日に一箱ずつなら、箱の役割を変えない
今日は教科書、明日はノート、次は問題集。一箱ずつ見る方法もあります。
ただし、同じ箱を「確認待ち」「売却」「古紙」と何度も使い回すと、中身の意味が分からなくなります。箱の外へ役割を書き、終わるまで変えません。
確認待ちから答えが出た本は、その場で別の行き先へ。空になったときだけ、ラベルを外して次の用途に使います。
夜の五分でできるのは、付箋を三冊へ付ける、買取店の対象外品を一ページ読む、名前のあるノートを一山にする。運ぶ作業は明るい時間へ回します。
短い作業でも、次に見る場所が決まれば前へ進んでいます。
玄関へ移す前、声に出して三つだけ確かめる
箱や束ができると、片づいたように見えます。ここで玄関へ運ぶ前に、表のラベルを読みます。
「学校の返事は済んだ?」
「本人が残す本は抜いた?」
「名前と挟み紙を見た?」
三つとも答えられる束だけ、玄関側へ移します。一つでも分からなければ、ひもをほどく前に確認待ちへ戻します。
日曜の夜で学校へ聞けないなら、無理に答えを作りません。付箋へ「月曜、学校」と書き、本棚側へ置きます。古紙の回収が月曜でも、その本は次回です。
家族が代わりに出す場合
朝、別の家族が回収場所へ運ぶなら、玄関へ置くのは古紙だけにします。売却箱、寄付箱、確認待ちを同じ場所へ重ねません。
古紙には「月曜・古紙」。売却には「発送前に冊数確認」。寄付には「団体の返事待ち」。大きく一行で書きます。
中身を知っている人には違いが分かっても、代わりに運ぶ人には全部「古い本」です。箱の色ではなく、文字で行き先を残します。
出したあとに一冊必要だと分かったら
回収場所へ出した物を勝手に持ち帰れるとは限りません。管理者や回収団体のルールがあります。
必要な本が混ざった可能性に気づいたら、無断で回収場所を探さず、集合住宅の管理者、学校や地域の回収担当、自治体へすぐ連絡します。
出してから探すより、玄関へ移す前の三問。短い確認ですが、最後の取り違えを止める場所になります。
買取店のページを開いたら、最初に「送れない物」を見る
売却候補が二十冊あっても、まだ箱は出しません。利用したい店の公式サイトを開きます。
検索する言葉は「高く売るコツ」ではなく、「買取対象」「お送りいただけないもの」「書き込み」「学校教材」。店内検索がなければ、よくある質問を見ます。
一般の教科書は対象外。大学の専門書は対象。参考書は発行年による。別冊解答がない物は対象外。店ごとに線引きが違います。
説明を読んでも分からないなら、代表の一冊だけ手元へ置きます。
高校で使った数学問題集です。
発行は○年。別冊解答あり。
氏名の記入と、五ページほど書き込みがあります。
買取対象でしょうか。
書名、発行者、発行年、別冊、書き込み。写真を求められたら、名前と学校名を隠して送ります。
対象外と分かれば、その本の書き込みを消す作業はしません。寄付、譲渡、古紙回収。次の候補へ移します。
査定へ出せる状態かを確かめる前に、何十冊も消しゴムで消さない。ここで時間を使いすぎないのがポイントです。
宅配買取では、査定後の本がどこへ行くか読む
段ボールを取り寄せる前に、値段が付かなかった本の扱いを見ます。
無料で返送。返送料を払って返送。店側で引き取り。申し込み後は変更できない。条件はサービスによって違います。
「安ければ返してもらう」つもりなら、返送条件を画面で確かめます。国民生活センターも、宅配買取の契約条件や返送をめぐるトラブルへ注意を促しています。
申し込み内容は、送信前に保存します。受付番号、冊数、返送の選択。箱の外から見えない場所にも、控えを一枚残します。
知人へ渡す本は、教科名より表紙を見てもらう
「来年、中学一年なら使えるよ」と教科名だけで渡さないようにします。
同じ市内、同じ学校でも、採択の時期や改訂で教科書が変わることがあります。表紙の写真、発行者、版、使用した年度を相手へ伝えます。
そのとき、記名と書き込みも一緒に知らせます。
二年前に使った国語の上巻です。
表紙裏に名前あり。本文へ鉛筆の線があります。
学校で同じ本を使うか、表紙を見て確認してください。
相手が授業用ではなく家庭学習に使うなら、その目的も合っています。「必要ならどうぞ」と渡し、迷っている相手へ押し付けません。
写真を撮ったあと、本より先に画像を点検する
個人売買へ出す本を机へ置きます。表紙、背、裏表紙、傷んだ角。必要な写真を撮ります。
本を片づける前に、撮った画像を一枚ずつ拡大します。
名前。学校名のシール。学級と出席番号。書き込みに出てくる友人の名前。二次元コード。
撮影中は小さく見えても、公開後の画像は拡大されます。黒く隠した文字が透けていないか、鏡や机に別の書類が映っていないかも見ます。
説明欄へ書くのは、発行者、版、書き込み、折れ、汚れ、別冊の有無。コードは未使用に見えても「必ず使えます」と書きません。学校契約や、すでに登録したアカウントへ結び付いている場合があります。
出品者が未成年なら、利用規約と保護者の同意を確認します。通学先や生活圏が分かる情報を相手へ伝えません。
寄付の箱にふたをするのは、受入れの返事が届いてから
寄付先の募集ページでは、まず現在の募集品目を見ます。以前は教科書を集めていても、受付期間や必要な教材が変わっていることがあります。
連絡するとき、「本が二十冊あります」だけではなく、種類を分けます。
小学校の教科書 12冊
中学校の資料集 4冊
問題集 4冊(書き込みあり)
使用した年度 ○年から○年
発行年、言語、書き込み、送料負担、事前申込。募集ページに答えがなければ、この順で尋ねます。
返事を待つ間、段ボールへ封をしません。対象外の本まで送ると、受取側で仕分けと処分が必要になります。
「今回は受け付けていません」と返事が来ても、整理が失敗したわけではありません。寄付の付箋を外し、古紙回収候補へ移します。
寄付は箱を送るところからではなく、相手がいま必要としている物を確かめるところから始まります。

自治体の品目検索で見つからなければ、言葉を二回変える
検索欄へ「教科書」。結果がない。
次は「本」。それでもなければ「雑誌」。古紙回収のページが見つかったら、品目だけでなく、出す曜日、場所、束ね方まで読みます。
教科書を雑誌類として集める地域があります。ただし、水にぬれた本、油で汚れた本、防水加工の教材は、同じように出せない場合があります。
集合住宅の回収、学校の資源回収、民間の回収ボックスも、自治体と条件が同じとは限りません。回収場所の掲示も見ます。
窓口へ聞くときは、素材を一つ足す
「教科書は何ごみですか」だけでなく、迷っている部分を伝えます。
紙の教科書です。
プラスチックのカバーが外せません。
CDも一枚付いています。
それぞれ、どう分けますか。
ホチキス針、厚いファイル、防水シート。自治体の説明にない物は、見た目だけで古紙へ混ぜません。
古紙へ入れる本は、閉じたまま名前だけ消さない
一冊を手に取り、背を下へ向けます。軽く振ります。
付箋、写真、テスト、連絡カード。何も落ちなくても、表紙、見返し、章の先頭、裏表紙をめくります。別冊解答は別の一冊として見ます。
探すのは氏名だけではありません。
学校名。学級。出席番号。点数。先生のコメント。友人の名前。住所。電話番号。ID。二次元コード。
ノートとテストは、古紙へ混ぜる前に別の山で確認します。教科書より多くの情報が書かれていることがあります。
油性ペンで一度塗った文字は、光へかざしたときや裏面から読める場合があります。向きを変え、処理したあとも読めないかを見てください。
売却や寄付へ回す本は、表紙を切る前に受入先へ確認します。加工したために対象外になる場合があります。

確認が終わった本は、机の右側へ移す
一冊見るたび、確認済みを右へ。未確認は左へ。
途中で電話が来ても、左右を見れば再開位置が分かります。確認済みの束へ、あとからノートを差し込まないようにします。
すべて右へ移ったら、そのとき初めてひもを用意します。
ひもを掛けたら、回収場所を思い浮かべて三歩歩く
持ち上げられる。けれど、階段は下りられる? 前は見える? 玄関の扉を開けられる?
教科書の束を片手で持ち、三歩だけ歩きます。
ひもが手へ食い込む。体が傾く。足元の本が見えない。どれか一つでもあれば、床へ戻して二つに分けます。
自治体から、ひもや紙袋の指定が出ていれば、その方法に合わせます。雨の日は紙がぬれ、ひもも緩みやすくなります。子どもだけで重い束を運ばせません。
引っ越しで大量に出るなら、回収場所へ置ける量も確認します。収集日、時間、量の上限。分からないまま、一度に積み上げないようにします。
答えが出ない一冊は、確認先だけ書いて戻す
貸与品かもしれない。次年度も使うかもしれない。寄付先から返事がない。CD付き教材の分別が見つからない。
本へ「学校」「寄付」「自治体」と一語だけ付け、確認待ちへ戻します。
その一冊のために、残り全部を止めなくて構いません。答えが出た本から、棚、売却箱、寄付箱、古紙の右側へ。
「あとで見る」ではなく、「学校へ地図帳」「自治体へCD」と書く。次にすることが分かれば、保留の袋は動きます。
最後に残りやすい疑問
教科書は可燃ごみですか、古紙ですか?
地域と本の状態によって違います。住所地の品目検索で「教科書」「本」「雑誌」を見ます。結果がなければ、自治体へ素材を伝えて尋ねます。
古本屋へ持っていけば売れますか?
店によります。一般の教科書は対象外、大学の専門書や参考書は対象という店もあります。消しゴムを使う前に、店の公式基準を読みます。
下の子のために残してもよいですか?
復習用として残せます。ただし、地域や学校で採択が違い、改訂もあります。学校で同じ本を使う前提ではなく、箱へ見直す月を書きます。
デジタル教材のコードも渡せますか?
利用条件によります。学校契約や個人アカウントへ結び付いている場合、別の人は使えません。公開せず、学校または発行者へ確認します。
まとめ|最初に三種類の本を抜けば、残りが動く
次年度も使う本。学校へ返す物。本人が残したい本。古い教科書から、まずこの三つを抜きます。
残りは、教科書、問題集、ノート、カード類へ。保管には開く時期。売却や寄付には受入条件。古紙回収には自治体の分別と、個人情報の確認が必要です。
今日するのは、本棚の前へ「使う」「確認待ち」「手放す候補」と書いた紙を置くところまででも構いません。
迷った本を捨てる山へ入れず、誰へ聞くかを書く。確認できた本だけを一冊ずつ動かせば、必要な本を誤って手放しにくくなります。

